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ターンオーバーが乱れた時の症状と原因 てごころ鍼灸整骨院

2020.2.25 ターンオーバーが乱れた時の症状と原因****

 

●ターンオーバーが遅いと起こる症状

 

自然とはがれ落ちるはずだ隆起った老廃物(アカ)が肌の表面に付着し続けるとになります。生命力のない細胞が肌の表面を覆い隠し、角質層が厚くなります。毛穴がふさがれてしまい、古い角質や皮脂が外に出ることができず詰まってしまうのです。

 

古い角質が排出されないことで、肌がくすんで見えてきます。シミやシワ、くすみなどが目立つ原因でもあります。この期間が長くなるほど、たるみやゴワつきが発生し、肌が硬化して乾燥しやすくなります。

 

またターンオーバーが遅れる原因のひとつに、加齢があります。年齢を重ねるごとに、どうしても細胞の働きが弱まり、ターンオーバーの周期が長くなってしまいます。加齢を差し引いても周期が遅れている場合は、早急なケアが必要です。

 

●ターンオーバーが早いと起こる症状

 

ターンオーバーが早くなるということは、準備のできていない細胞が肌・皮膚の表面に出てくる状態です。準備の整っていない細胞とは、小さく薄く傷みやすい状態。充分に育っていない角質が肌を覆い、機能の弱いバリアを形成することになります。

小さく薄い角質は、水分の保持力が低いため、傷み・乾き・縮みやすいという性質があります。

バリアとしての機能が弱いため、過敏に汗や皮脂を放出することになり、敏感肌や肌荒れへとつながるのです。この状態を長くつづけることで、お肌の過敏さが増幅され、シミが発生し易い状態、赤み、炎症ニキビ、湿疹等炎症のリスクが高まります。

 

 ●ターンオーバーが乱れる原因

 

ターンオーバーを乱す原因の多くは、生活習慣にあります。本来、人間の身体は正常なターンオーバーを行なおうとしているものの、それを邪魔する行為・習慣を身につけてしまうことで、肌の新陳代謝を乱してしまいます。

 

☆血行不良  ☆睡眠不足  ☆ストレスが多い  ☆栄養不足  ☆間違ったスキンケア

 

血行が悪いと、細胞が空腹状態になります。働きが悪くなるため、通常であれば1ヶ月で生まれ変わるターンオーバーのリズムが遅れてしまいます。

 

睡眠不足も美肌の大敵。肌の再生能力が活発になるのは、夜に眠っている時間帯です。睡眠不足によってターンオーバーが乱れ、肌の再生が行なわれなくなります。

 

睡眠不足や栄養不足に並んで、肌トラブルの原因となるのがストレスです。ストレスを受ける・溜め込むことでホルモンバランスが崩れ、肌にさまざまな悪影響を及ぼします。

 

その他、食生活の乱れや日焼け、間違ったスキンケアによっても、ターンオーバーは乱されていきます。

 

●ターンオーバーを正常化する食生活

 

基本的には、コレステロールや中性脂肪を減らすことが重要です。卵やレバーなどはコレステロールが高い食材ですから、極力減らすこと。逆に、海藻やきのこ類、緑黄色野菜などの食物繊維を多く摂ることが良いとされています。

13食を基本として、中性脂肪を減らした栄養バランスの整った食事を摂ることが、血流を良くすることにつながります。

 

●ターンオーバーを正常化する睡眠

 

ターンオーバーは寝ている時間に行なわれます。良質な睡眠こそが、ターンオーバーの正常化に欠かせません。

肌にとって最も大切な時間帯である、午後10時から午前2時は美容エキスが大量に分泌される時間帯と言われます。

時間帯以上に重要なのが睡眠時間です。ターンオーバーが行なわれるのは6時間程度と言われています。

つまり、最低でも6時間の睡眠をキープすること。しかも断続的ではなく、きちんと6時間の継続した睡眠が肌にとって質の良い睡眠です。

 

●ターンオーバーを正常化する生活習慣

 

食事、睡眠がターンオーバー正常化の基本ですが、その他にも意識したい生活習慣があります。洗顔、運動、飲酒・食事の時間です。

 

☆洗顔

 

洗顔やクレンジングをサボってしまうことは肌にとっては大敵です。汚れがついたままの状態でターンオーバーの時間を迎えるため、細胞の生まれ変わりを邪魔してしまいます。

 

☆運動

 

睡眠の直前にランニングや筋トレなど、体力を消費する運動がターンオーバーの邪魔をします。

ターンオーバーはエネルギーを消費します。寝る前の運動でエネルギーを使ってしまうと、ターンオーバーのためのエネルギーが不足することになります。就寝の2時間前には、過度な運動は避けるようにしましょう。ただし、ストレッチなどはOKです。心身をリラックスさせ、より深い眠りを誘ってくれる運動ですので、ゆっくりと疲れない程度に行なってください。

 

☆飲酒・食事の時間

 

食生活と関係が深い部分ですが、栄養バランスに優れた食事とは別に意識したいのが、飲酒の習慣や食事の時間帯です。食べ物の消化には、エネルギーを消費します。運動と同じように、ターンオーバーで使いたいエネルギーが不足してしまうことにつながります。充分に消化ができなければ、胃もたれや便秘につながる可能性もあるので、布団に入る3時間前からは食事を控えると良いでしょう。

同じように、寝る前の飲酒も厳禁。 アルコールを分解するために、体内にある水分を大量に消費します。身体が乾燥してしまうこと、睡眠の質を低下させること、ビタミンを消費してしまうことなど、ターンオーバーにとって良いことがありません。寝酒の習慣がある人は改善すると良いでしょう。